<特別展> 〜愛・地球博 パートナーシップ事業〜
     「”王朝文化の粋”(まつもと いちよう)」展
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平成17年3月15日(火)〜4月24日(日)
*4月5日(火)から一部展示替があります
は、明治26年に京都で生まれ、
大正から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。「源氏物語」など古典の王朝文学に主題を求めた大和絵を生涯描き続けた画家の、清澄典雅な世界をご紹介致します。

愛・地球博開催の幕開けにふさわしい、珠玉の名品約50点をご紹介いたします。画家独自の画境と合わせて、日本文化の神髄に触れて頂ければ幸いです。

古事記や日本書紀にも登場する伝説の美女である。一説には、「木花」は山桜を指し、「開耶(さくや)」の音は「咲く」と「幸く」の意味をもち「さくら」の由来ともいわれる。近世では、上部に描かれている富士山のご神体とされ、足元には山桜である「木花」が添えられている。


「 木花開耶姫 」
(このはなのさくやひめ)
1924
年頃制作
京都市立下鴨小学校蔵

「 壬生狂言の楽屋 」
(みぶきょうげんのがくや)
9回文展出品 1915年制作 
京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理)

壬生狂言は京都の壬生寺で行われる「壬生大念仏狂言」のこと。面をつけた演者が笛や太鼓の囃子に合わせる形は、鎌倉時代から変わらない。

 老演者の鬼女を表す三角形の鱗模様の衣装を着ていること、小僧が般若面を持っていることから、演目は「道成寺」である。また、柔和と緊張という両者の表情の対比も画に深みを出している。衣装の配置も適切で華やかな作品である。


琵琶湖の南に位置する三上山は標高は低いものの「近江富士」と呼ばれるほど山容が美しい。生活感のある庵と、整えられた畑から、のどかな山里に暮らす人々の暮らしが伺えるようである。それらを守るようにそびえる近江富士は、古来より神が宿ると考えられているのに相応しく、凛とした姿である。

楚々とした淡色の桜と菜の花の黄色、薄緑の草木が優しい色使いである。菜の花の黄色も美しい春の情景である。



「 三上山 」
1947年制作
高松宮家蔵



「 餞春 」
(せんしゅん)
9回帝展出品 特選
  
1928制作
京都市美術館蔵


「 山荘の夕 」(右隻)
1923年頃制作
平野美術館蔵

主催:名都美術館・朝日新聞社
後援:長久手町・愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・長久手町教育委員会
連携協力:財団法人2005年日本国際博覧会協会
入館料:一般1,000円、大学生700円、中高生500円、小学生以下無料

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