<常設展>   “輝く新年を迎えて”   新春名品展  ●
平成19年1月11日(木)〜 2月25日(日)
 所蔵の近現代日本画の中より1年の幕開けにふさわしい珠玉の作品の数々をご紹介致します。

   <展示作品のご紹介>
海岸の松林の向こう にいかにも穏やかな海を臨む。 朝陽に照らされた波間はきらきらと光り、薄雲が朝焼けに染まる。 画面全体がふわりとしたあたたかい雰囲気に包まれている。

横山大観は生涯富士山を描き続けたことはよく知られていますが、海を描いた作品もまた数多く残しています。 中でも「海山十題」と呼ばれる「海に因む十題」「山に因む十題」の20点の連作は昭和15年に 自らの画業50年の集大成として残した作品として知られています。
「 海暾 」
昭和27年 制作
横山 大観
(よこやま たいかん)

澄み渡る青空 に向かって、画面右下より鶴の群れが連なって、飛び行く様子の吉祥画である。 日の光に照らされた雲が金色に輝くのを金泥の濃淡で表現して画面全体に一層の華やかさを加えている。

鶴は一羽一羽それぞれが、繊細な細い線で軽く柔らかく丁寧に描かれています。 いっぱいに広げた羽のはばたきは力強く、群れが向かう先へと観る者をも導くようである。
「 虹の如く 」
川端 龍子
(かわばた りゅうし)

他、伊東深水(いとう しんすい)、前田青邨(まえだ せいそん)、冨田渓仙(とみた けいせん)、
などの作品をご紹介いたします。
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