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<常設展>
〜惜春〜
初夏の所蔵品名作展
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平成19年5月15日(火)〜 6月17日(日)
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所蔵の近現代日本画の中より珠玉の作品の数々をご紹介致します。爽やかな初夏の薫風をお楽しみ下さい。
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<展示作品のご紹介>
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横山大観
は近代日本画の開拓者であり、
非常に多くの作品を残した画家で、生涯にわたって、特に好んで主題としたのが富士山です。
東西南北、時には飛行機からと様々な方向から、刻々と姿を変える富士を描きだし、
その中に自己の心を映したと言われています。
大観の富士は太い稜線で、力強い描写が印象的ですが、この作品は全体が優しく、柔らかな印象です。
春霞に包まれるこの季節特有のふんわりした雰囲気がよく伝わってきます。
また雪に覆われた富士と山桜の対比も美しく春の訪れをしみじみと感じることができます。
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「 正気放光 」
昭和17年 制作
横山 大観
(よこやま たいかん)
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まだあどけなさの残る女性
が上品な鏡の前に座り、片肌を脱いで襟元に化粧をほどこそうとしています。
白い上品な落ち着いた夏衣が、下衣の赤色を透かせて見せ、涼しげな着物の色彩は女性のあどけなさと共に清らかな印象を与えています。
また、庭先に配したあやめは淡い色彩で描かれ、季節感よく初夏のさわやかさを醸し出しています。
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「 初夏の化粧 」
大正5年頃
鏑木 清方
(かぶらき きよかた)
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他、小倉遊亀(おぐら ゆき)、小山 硬(おやま かたし)、川合玉堂(かわい ぎょくどう)、
安田靫彦(やすだ ゆきひこ)などの作品をご紹介いたします。
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