<常設展>  彼岸花燃ゆる頃 夏の想い出  ●
〜同時開催〜
  文人画の世界 筆と心の一体感 加藤不譲画

平成19年8月21日(火)〜 9月16日(日)

 所蔵の近現代日本画の中より珠玉の作品の数々をご紹介致します。
また同時開催「文人画の世界 筆と心の一体感 加藤不譲画」 として
知多市在住の文人画家 加藤不譲氏の水墨画作品を合わせて展覧致します。

   <展示作品のご紹介>
襖絵「 虎図 」
加藤 不譲
(かとう ふじょう)
 
 加藤不譲 略歴
 1941年 愛知県知多市に生まれる
 1987年 千葉県芝山仁王尊観音教寺主催の襖絵コンクール最優秀賞受章
 1993年 メトロポリタン美術館とダラス美術館の半年間の中国絵展の中、
     ダラス美術館で席上揮毫。
     アメリカ・グリーンヒル・スクールにて海外講師として墨の文化を教える。
 1997年 名都美術館にて席上揮毫
 2003年 世界最長の山水図(228メートル)を南木曾町桃介橋(重文)の上で完成
     現在までに描き上げた襖は、1000枚にもなる
 縁側で夕涼みの様子です。
子どもの母親は楽しげに友人との話に興じながら子どもの帯をしっかり持って離しません。こどもはそんなことおかまいなしに太鼓を投げ出し視線の先の行灯(あんどん)へ手を伸ばしています。行灯には魚や水草、水中の様子が描かれ、おそらく吊り下げて、回る仕掛けになっていて魚が灯りに照らされてくるくる動いているように見えるのでしょう。
簾が少しゆれて、風鈴のちりりんという涼しげな音が聞こえてきそうです。女性2人は「ようやく風が出てきたわ」なんて会話しているのでしょうか。
「 夏の夕 」
昭和10年頃 制作
伊藤 小坡
(いとう しょうは)

 満点の星空でひときわ輝く満月の夜、シルクロードの砂漠をラクダのキャラバン隊が悠々を進んでいきます。月明かりに照らされてらくだも人も影が長々と伸び、シルエットの輪郭はわずかに光り、幻想的で悠大な世界を醸し出しています。夜の静寂に包まれた画面からは過酷な砂漠の旅の永久さも感じられるほどの作品です。
「 月明の砂漠 」
平成4年
平山 郁夫
(ひらやま いくお)

他、小山 硬(おやま かたし)、川合玉堂(かわい ぎょくどう)、小林古径(こばやし こけい)、前田青邨(まえだ せいそん)、横山大観(よこやま たいかん)などの作品をご紹介いたします。
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