<特別展> からくり人形はかたる

木偶師[でくし]二代目 萬屋[よろずや] 仁兵衛[にへえ]

開催期間: 平成20年7月1日(火)~ 8月10日(日)

 からくり人形師、二代目 萬屋仁兵衛氏。春日井市の工房で日々、各地の祭礼用山車からくり人形の
修復や新作の製作に精進されています。精巧な仕掛けと細工は江戸時代より世界中が注目した
最先端技術で、その伝承は困難を極めます。

 会期中には、展示の人形を生のお囃子とともに実演披露。師による解説も行う予定です。

「ものづくり」尾張名古屋の技と“祭り”の雰囲気を存分にお楽しみ下さい。




「湯取神子車」名古屋市東区筒井町
名古屋市指定文化財  2003~04年修復




<展示作品ご紹介>
 「橋弁慶」

 京の五条大橋の欄干に
 見立てた五本の杭の上を、
 牛若丸が駆け上った後、
 弁慶の頭上に飛び乗って、
 打ち負かすという演技。

 離れからくりの醍醐味と、
 等身大の弁慶の迫力ある動きが
 見所です。

 今回初披露の人形です。
 会期中には貴重な実演を行います。
橋弁慶
「 弁慶 」「 牛若丸 」
2008年制作
個人蔵

  兄弟の唐子が肩車をして桃の実を
 採る仕草や、枝に下がった太鼓を
 叩いて喜ぶ様を、離れからくりで演ずる。

 演技の後半、肩車をされた小唐子が
 自ら左手で紐を掴み大唐子の肩から
 下りてきます。

 今回初披露の人形です。
 会期中には貴重な実演を行います。
「 肩車唐子遊び 」
2008年制作
個人蔵

 座敷からくりの代名詞ともいえる人形で、
 手に持った茶たくに茶碗をのせると、
  客人の前まで進み、茶碗を取ると、
  その場でとまります。
  再び茶碗を戻すと元来た方へ向きを変え、
 主人の元へ戻っていくというものです。
「 茶くみ人形 」
個人蔵
2005年制作


他、本来ならば祭りの時だけに公開される、山車からくりの人形、貴重な文化財を多数出品させて頂きます。
受け継がれてきたものの素晴らしさを再認識し、未来に思いをはせて頂ければ幸いです。




   主催:名都美術館・中日新聞社

   後援:長久手町・愛知県教育委員会・
      名古屋市教育委員会・長久手町教育委員会

   入館料:一般1,000円、大学生700円、中高生500円、小学生以下無料

 



      ■<イベントのお知らせ>

       ◆からくり実演◆

         7月13日(日)・8月10日(日): 「三番叟」「唐子遊び」
         7月27日(日):「三番叟」「橋弁慶」

         1日2回①11:00~ ②14:00~ (各回2演目・約30分の予定です)
     
        〔出演〕
          二代目 萬屋仁兵衛氏
          山車 楫方組 二番永田組
          名古屋山車囃子の研鑽「御洒洛」


        ※このイベントは終了致しました。ご好評を頂きまして有難うございました。

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