●   <特別展> 仏像彫刻の美   ●
                 江場 琳黌 琳觀

                 EBA RINKOU RINKAN

               平成25年4月16日(火) 〜 5月26日(日)
<展示作品ご紹介>

大仏師 江場 琳黌(えば りんこう) <1943- >
十九の特徴を有し、十九観の不動明王と呼ばれる一眼を開く
像は、釈迦如来所変の不動明王と説かれる。

本体の後に板状にあらわされる事が多い火焔光背を、本体を
巻き込むような形状にあらため、あたかも、火焔の中より出現
する姿をイメージされたもの。
「不動明王」 琳黌 2011年 樟
淡彩色截金
「寿老人」 琳黌 2007年 桜
木地
七福神のうちの一尊でもある。中国の深山渓谷に
白鹿とともに現われ、谷の向こう遥か彼方にあると
言う不老長寿の薬草を求める姿。

杖、寄り添う鹿も含めて一材から彫り出されている。
寿老人と鹿は、鹿の背に置かれる手のみで繋がり、
その一点に互いの関係がこめられている。毛並みや
角の表現も秀逸である。


仏師 江場 琳觀(えば りんかん) <1973- >
変化観音の一仏であり、六観音の一尊に数えられる。
意のままに全ての願いを叶える如意宝珠と、煩悩を破
砕する宝輪の力を合わせ持つ。片膝を立てる六臂(ろっぴ)
の像が多く存在する。

肩や腕に破綻をきたしやすい多臂像を、いかに自然に
みせられるかをテーマとして造像された。彩色の色調や
紋様、截金においても、古典にとどまらない創作を試み
ている。
「如意輪観音」 琳觀 2013年 檜
彩色截金
「一葉観音」 琳觀 2005年 檜
木地
三十三観音の一尊。中国に渡航中の道元禅師
を救ったとされる伝承に基づき、一枚の蓮弁、
あるいは葉に乗る姿で表され、嵐を納めたとさ
れる。航行の安全、水難を除く。

平らかに凪いだなか、一片の力(りき)みもない
居ずまいをイメージして創意したもの。
香合類
香を収納する蓋付きの小さな容器で、茶道具や
仏具の一種である。

飾り香盒として小槌や梅などさまざまな形をかた
どったものに、宝尽くしなど吉祥の文様、あるいは、
木目を波に見立てるなど、木地に現れる固有の杢
から着想した文様を施した。


主   催:名都美術館・朝日新聞社
後   援:長久手市・愛知県教育委員会・
           名古屋市教育委員会・長久手市教育委員会
協   力:江場佛像彫刻所
入館料:一般1,000円、大学生700円、中高生500円、小学生以下無料

♪イベントのご紹介♪
※下記展示は終了致しました。ご好評を頂きまして有難うございました。
   ★ギャラリートーク
       日程/講師:   4月27日(土)琳觀師    4月28日(日)琳黌師
                         5月18日(土)琳觀師    5月19日(日)琳黌師

       時        間:  各日とも14時より開始
       場        所:  名都美術館 展示室
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