仏師 江場 琳觀(えば りんかん) <1973- >
|
|
変化観音の一仏であり、六観音の一尊に数えられる。
意のままに全ての願いを叶える如意宝珠と、煩悩を破
砕する宝輪の力を合わせ持つ。片膝を立てる六臂(ろっぴ)
の像が多く存在する。
肩や腕に破綻をきたしやすい多臂像を、いかに自然に
みせられるかをテーマとして造像された。彩色の色調や
紋様、截金においても、古典にとどまらない創作を試み
ている。
|
|
|
「如意輪観音」 琳觀 2013年 檜
彩色截金
|
|
|
「一葉観音」 琳觀 2005年 檜
木地
|
|
三十三観音の一尊。中国に渡航中の道元禅師
を救ったとされる伝承に基づき、一枚の蓮弁、
あるいは葉に乗る姿で表され、嵐を納めたとさ
れる。航行の安全、水難を除く。
平らかに凪いだなか、一片の力(りき)みもない
居ずまいをイメージして創意したもの。
|
|
|
香合類
|
|
香を収納する蓋付きの小さな容器で、茶道具や
仏具の一種である。
飾り香盒として小槌や梅などさまざまな形をかた
どったものに、宝尽くしなど吉祥の文様、あるいは、
木目を波に見立てるなど、木地に現れる固有の杢
から着想した文様を施した。
|
|