明治4年(1871)滋賀県膳所に生まれた山元春挙は、雄大な山岳風景を題材に写実的で壮大なスケールの作品を次々と発表、新時代の到来を感じさせる革新的な画家として人気を博しました。本展では、初期から晩年に至る作品を一堂に展示するほか、春挙の別邸・蘆花浅水荘(記恩寺)に、ご本尊として祀られる《畢波羅窟》(通期展示)も特別にご紹介します。
ポイント①「目指すは大スペクタクル」
大迫力の風景画を楽しもう
《初夏白糸の滝図》明治40年代
滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
《瑞西の絶景》制作年不詳 髙島屋史料館 後期展示
《富貴長春図》明治30年代前半 個人蔵 前期展示
ポイント②「源流は中国絵画」
中国絵画を勉強した成果のほどは?
《法塵一掃》明治34年(1901)
滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
《畢波羅窟》
大正15年(1926)
個人蔵 通期展示
《不老富貴図》
昭和7年(1932)頃
滋賀県立近代美術館蔵
後期展示
《蓬莱仙境図》
昭和7年(1932)頃
滋賀県立近代美術館蔵
後期展示
ポイント③「温故知新」
故(ふる)きをたずねて、新しきを知る!
《春野白狐図》明治36年(1903)頃
滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
《雪松図》明治40年代 滋賀県立近代美術館蔵 後期展示
ポイント④「山岳風景で新機軸」
めぐる季節の美しさ
《春夏秋冬》大正2年(1913) 京都国立近代美術館蔵 後期展示
《冬の夕》明治38年(1905) 滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
《富士二題》昭和4年(1929) 滋賀県立近代美術館蔵 後期展示
ポイント⑤「春挙流、青緑山水」
こだわったのは「青」と「緑」
《四海青波図》昭和3年(1928)頃 滋賀県立近代美術館蔵 後期展示
《しぐれ来る瀞峡》昭和6年(1931)
滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
ポイント⑥「理想郷に遊ぶ」
描くは理想の世界なり
《武陵桃源図》大正15年(1926)
滋賀県立近代美術館蔵 後期展示
《山村密雪図》昭和7年(1932) 滋賀県立近代美術館蔵 前期展示
《梅図》昭和8年(1933) 滋賀県立近代美術館蔵 後期展示
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